月と太陽の恋愛関係
って、そうじゃない、そうじゃない。
「お前…
腹減ってんの?」
「う、うん、まぁ…」
「プッ‥」
「わっ、笑うな!
だってさっきファミレスで何も食えなかったんだから仕方ねぇだろ!」
「グゥー、ってウケるし…」
「あぁ、もういいっ!
カップ麺食うから。
二階行けば俺の部屋分かるから先行っててよ!」
「うぃー…」
真っ赤な顔で怒る神崎はさっきの誇りっぽい部屋に入った。
俺は二階へ上がり神崎の部屋の前に来た。
ドアには『YAZUKI』そう書かれたプレートがぶら下がっていた。
そう言えば家族は…
俺は辺りをグルーっと見回すが人の気配が無い。
これはもしかすると…
いや、やっぱり止めとこう。
仮の彼女のことなんて知ったってな…
そう思い俺は神崎の部屋に入った。