月と太陽の恋愛関係
「早っ!
っつか、お前そんなに腹減ってたのかよ…。」


黙々とカップ麺を食べる神崎は五分足らずで完食。

「うるさいなぁー

そうだよ、メッチャクチャ減りまくってたし!」

「っんだよ、言えばいいじゃん。」

「はぁ!?
二宮がずっと食ってたから言えなかったんだし!」

「俺のせいかよっ!」


気付けば時刻は十時半。


「二宮まだ、帰んなくていいの?」

「うーん…
いいんじゃね?」

「ふーん、家の人心配しないの?」

家の人…


「大丈夫?
気分でも悪い?」

「あ、あぁ

悪ぃ、俺帰るわ。」


忘れろ自分。

「送って行こうか?」


俺を追う神崎。


「ん?
あぁ、いいよ。」

靴を履き、ドアを開けようとしたら腕を摑まれた。

「何?」

頭の中がゴチャゴチャだ。

「俺も行くよ。」

「いいっつってんだろ!「駄目だよ!

そんなに、そんなに具合悪そうなのに、一人で帰せるかよ!」


神崎の目はただ純粋に俺を心配していた。


だから

「好きにしろ…。」



なんて言ってしまう。


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