月と太陽の恋愛関係
赤と白 真実と嘘
「あ、あの‥えっと…
ぼ、ぼぼぼぼ僕と…
付き合ってください!!」
夕日に照らされる教室。
その窓辺で向き合う2人の男女。
またの名を、
姫と王子。
俺はアイツを放課後教室に来るよう、呼び出し、ドキドキもしなければ、ハラハラもしない告白をした。
この告白を彼女が受け取るのかは分からない。
でも俺には自信があった。
だがアイツを完全に俺の彼女にするにはいつもの姫の時の俺でなければいけなかった。
何故なら、
彼女が求めるのは自分が違う輝きを放てるようにする為の道具。
つまり、姫である俺が自分の彼氏だったなら、きっと周囲の目線も王子から少しずれる、そう言う考え。
その為に俺は姫のキャラで告白をした。
我ながら演技の上手さに、感激する。