月と太陽の恋愛関係

気が付けば夏休みの終わりもすぐそこ。


明日からはまた学校だ。


そして、今日で二宮との生活も終わり。


何だか寂しいような、嬉しいような変な気分だ。

オマケに今日、二宮は一言も話さない。


とてつもなく空気が重い。


そんな事を思いつつ、テレビを点ける。


「今日の天気は晴れの模様です。」

キャスターの人がニコニコと話す。


「午後の天気も良く、今日は全国各地で良い花火日和となる事でしょう。では、次に明日の~…」

花火…


そう言えば今日は年に一度の花火大会じゃん。


二宮を見る。


黙々と雑誌を読む姿から、花火なんてどうでもいい事が伝わってくる。


「はぁ…。」


自然とため息がこぼれる。



二宮と花火、行きたかったなぁ…。


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