月と太陽の恋愛関係
…
「何かもう、疲れたかも…。」
ちなつちゃんには抱きつかれ、マスターには誉め千切られ、挙げ句の果て二宮呼んで来いだって…。
「だから二宮は行かないんだってば!」
「どこに?」
はっ、と顔を上げる。
そこには怪しく微笑む二宮が…。
「で、俺がどこに行かないって?」
「ぇ?それは…「花火にか?」
一瞬驚いたがコクン、とうつむき頷いた。
すると頭上からハァ、とため息が聞こえた。
「誰も花火見ないって言ってねーし。」
再び二宮の顔を見る。
呆れながら笑っていた。
ドキッ
俺は聞こえないようにうつむく。
「仕方ねーな、行ってやっから。」
クシャクシャ、っと頭を撫でもう一度微笑む。
それに対しても俺の心臓はうるさく音を立てる。
「嫌なのか?」
「ううん。」
そんな訳無いじゃん。
嬉しくて、嬉しくて…
壊れそうなぐらいだよ。