月と太陽の恋愛関係
「…」

「…」

「…」

「…」

「…」

「…」


まさか本当に…?

でもそんな事絶対にありえない。



続く沈黙。

この状態で話せるような人間じゃない、俺は。

神崎は俺の気持ちに気付いてない。


そこから俺達はずっと無言のまま。



そう思っていると風呂から上がってきた神崎。

少し紅潮させた頬がまた俺を怪しい方向で誘う。


もう、止めてくれ…


「「ハァ…」」

二人のため息が重なる。

「何?」

俺はともかく、アイツにはため息をつく理由なんてない。


「いや、別に…、ただ、喋んないのかなぁと…。」

「あっそ。」

わざと冷たく返す。

だって、アイツは俺と話したかったのか…?


いや、変な期待を持つのは止めておこう。


「「……」」

再び訪れた沈黙。


「お休み、俺寝るよ。」


明らかにがっかりして後ろを向いた神崎。


あぁ、もう駄目かもしんねぇ…。



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