月と太陽の恋愛関係
ぎゅっ、と抱きしめたその体は、俺が思っていたよりもずっとずっと小さくて、

王子、なんて言われてるけど誰よりも女の子で、誰よりもずっと壊れやすいように思えた。

そっと、優しくしなければバラバラに砕け散ってしまうのでは、と、俺は強く抱きしめる事が出来なかった。


そんな俺の胸に夜月は顔をうずめ、小さな声で囁いた。

「ごめん…」

「…は?」


謝る意味が分からない。


俺がさっき謝ってやったのに…



「ごめんってなんだよ…。」

「えっ?
謝罪の言葉だけど…。」

「お前分かってねぇ!

あぁ、もういいっ!」

「えぇ!?
ちょっと何?」

「もういいっつてんだろ!」

「はぁ?
意味分かんないって!」


結局こうなっちまうけど、コイツが笑顔なら俺はいい。

コイツがこれを望むなら…



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