月と太陽の恋愛関係
忘れろ…

忘れろ…


そう思う程に苦しくなる。


早くアイツの元へ…


『カランコロン』

軽い音が響く。


出てきたのは俺と同い年ぐらいの男。


見たこともない他人の筈なのにニヤッ、と笑いかけられた。

きっと気のせいではないだろう。


その時ぐっ、と体の奥から何かが噴出すのが分かった。

物凄く危ない。

嫌な感情。


ふぅ、と深く息を吸い込みゆっくり店のドアを開ける。


忘れろ…

忘れろ…


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