月と太陽の恋愛関係
結局俺の注文はハンバーグセット。
夜月はカレーうどんと、俺の食いたいものだけがテーブルの上に上がっている。
ハンバーグは中々旨い。
でも、人間は不思議なもので、人の食べているものは自分の食べているものよりも美味しそうに見えてしまう。
「なぁ、それ旨い?」
「え?
うん美味しいけど…。」
俺の問いかけに不思議そうに首を傾げる夜月。
「少しくれ。」
「…あいよ。」
一瞬はっ?、と言う顔になったものの、すぐにカレーうどんを差し出してきた。
カレーうどんも中々の味だった。
いつの間にか俺の前には空っぽのどんぶりと、野菜だけがポツン、と乗っかるステーキ皿だけになっていた。
「ん、うどんのお礼にこれやるよ。」
野菜の乗ったステーキ皿を夜月に出す。
「ハァ…、自分で食べてよ…。」
「やだね。
だって、僕姫なんだよ?」
ほんの少しだけ目を潤ませる。
「分かったよ…食べるからその顔やめて…。」
それに負けたのか、ハァ、と一つ深いため息をこぼして野菜を引き取ってくれた。
「ありがとう、神崎さん♪」
「あっ、それもキ モいからやめて。」
感謝の気持ちを込めて言えばこれだもんな…。
「っんだよ、キ モいって…。」
軽く胸に突き刺さった言葉を何度も何度も繰り返し呟く。
それを野菜を食べる夜月は呆れたように見ていた。
夜月はカレーうどんと、俺の食いたいものだけがテーブルの上に上がっている。
ハンバーグは中々旨い。
でも、人間は不思議なもので、人の食べているものは自分の食べているものよりも美味しそうに見えてしまう。
「なぁ、それ旨い?」
「え?
うん美味しいけど…。」
俺の問いかけに不思議そうに首を傾げる夜月。
「少しくれ。」
「…あいよ。」
一瞬はっ?、と言う顔になったものの、すぐにカレーうどんを差し出してきた。
カレーうどんも中々の味だった。
いつの間にか俺の前には空っぽのどんぶりと、野菜だけがポツン、と乗っかるステーキ皿だけになっていた。
「ん、うどんのお礼にこれやるよ。」
野菜の乗ったステーキ皿を夜月に出す。
「ハァ…、自分で食べてよ…。」
「やだね。
だって、僕姫なんだよ?」
ほんの少しだけ目を潤ませる。
「分かったよ…食べるからその顔やめて…。」
それに負けたのか、ハァ、と一つ深いため息をこぼして野菜を引き取ってくれた。
「ありがとう、神崎さん♪」
「あっ、それもキ モいからやめて。」
感謝の気持ちを込めて言えばこれだもんな…。
「っんだよ、キ モいって…。」
軽く胸に突き刺さった言葉を何度も何度も繰り返し呟く。
それを野菜を食べる夜月は呆れたように見ていた。