月と太陽の恋愛関係
「そんじゃ暇だからどっか遊びにでも行くか?」


言ってやんねーけどご褒美に。

「えっ!
いいの!?」

「別に嫌だったらいいし、っつか俺お前と行く気ねぇし。」

「はっ?
じゃあ何で行くとか言ってんの?」

「けっ、
そんな事お前に言ったってどうにもなんねーから言わねー。」

「ふんっ」


夜月は全て分かったようで、隣で俺の顔を覗きながらニヤついている。


「行ってやってもいいよ。」

…偉そうに、


「…ムカつく。」


「チュッ」


小さなリップ音と共に、触れ合う唇と唇。


「で、どこ行く訳?」


俺は夜月を見下ろしながら笑ってみせる。

みるみるうちに赤くなり始める夜月の頬が俺からされたことを頭で理解したと言う合図。


俯き、顔を見せないところから、とても小さくはない羞恥心が窺える。



俺、コイツにハマってるっぽい?


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