月と太陽の恋愛関係

そんなのはただの妄想。

そう、妄想にしか過ぎなかった…。


「はぁ!?

テメェふざけんなよっ!」

「ひぃ!
ご、ゴメンってば!」

両手をこすり合わせる夜月。

でも、でも、許せねぇ。

「こらっ!
そこの脇役さん!
やづきねぇを怖がらせたらこのちーが許しませんよぉ!」

このノタノタ、っとした喋り方。

口調。

そして童顔。


全てがムカつく。

コイツのせいで今日は壊れるんだ…。

「そうそう、全くだ。」

そして何もしないこの爺さん…。


全てを壊したくなる。



チラッ、と夜月を見る。

申し訳なさそうに視線を少しずつずらす。


「うるせーよ!
そこのチーズ童顔に、意味不な爺さん!」

「あぁ!
ひどーいぃ、ちーの事チーズって言ったぁ!

マスターの事まで…

もう、許してあげません!
ねっ!やづきねぇ行こぉ?」

そう言って夜月の腕を引っ張る。


「そうそう、全くだ。」

ついに壊れたのか、同じ事を言う爺さん。


「うるせーよっ!」

もう、早く何とかしてくれ!


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