月と太陽の恋愛関係
「ち、ちなつちゃん許してあげてもいいんじゃないかなぁ?」


俺の目を見て怯えたのかなんだか知らないがオロオロとチーズを宥め始める。

「やづきねぇがそう言うなら許してあげてもいいよぉ…。」

…とことんムカつくチビだ。

「ねっ?
マスターも。」

「…」

マジ殴 ってやろうか?
爺さん。


夜月が俺達をグルー、っと見てため息をつく。


「やづきねぇは花火好きぃ?」

「うーん…、見た事あんまし無いから…。」

「ほんとにぃ?
花火ねー凄いんだよぉ!

どーん、って鳴って綺麗なの!」

「へぇ、そっかぁ…。」

見た事が…無い…?


「そうそう、まるでこのチーズのチビみてぇにうるせぇんだぞ。」

「チーズじゃないですぅ!
脇役にそーゆー事言われたくないですぅ。

脇役は黙っててくださいっ!」

「んだとこのク ソチーズ。」

「あっ!またチーズって言ったぁ!」

「…」

だとすれば…最高の花火見せてやんねぇーとなっ!

このク ソガキと爺さんはほっといて…。


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