月と太陽の恋愛関係
病院に着き、お父さんは俺達を担いで急いで走る。
「サツキはっ…神崎サツキは…!!」
「B1階の霊安室になります…」
霊安室
その時の俺に意味など分からなかった。
ただ、不安と怖さだけが胸につもっていった。
エレベーターで降りる。
薄暗い廊下、
弟が今にも泣きそうなのを必死にあやし、ついた部屋。
ねずみ色のドアを開け、中に入る。
ぷーんと匂った線香の香りに吐きそうになった。
線香の煙の中に、その姿はあった。
白い布に包まれた人。
「サツキ…サツキっ」
お父さんが泣き崩れる。
「おかあ‥さん…?」
顔にかかった布を取る。
そこには血の気を失った母親の姿があった。
「おかあさん、ねぇ、起きて?
一緒に帰ろう?
おかあさんっ!」
弟も泣きだす。
「もういい、帰ろう夜月…」
お父さんが俺の手を引く。
「やだ、やだ、やだよぉー!
おかぁさぁーん!!!!!」
「サツキはっ…神崎サツキは…!!」
「B1階の霊安室になります…」
霊安室
その時の俺に意味など分からなかった。
ただ、不安と怖さだけが胸につもっていった。
エレベーターで降りる。
薄暗い廊下、
弟が今にも泣きそうなのを必死にあやし、ついた部屋。
ねずみ色のドアを開け、中に入る。
ぷーんと匂った線香の香りに吐きそうになった。
線香の煙の中に、その姿はあった。
白い布に包まれた人。
「サツキ…サツキっ」
お父さんが泣き崩れる。
「おかあ‥さん…?」
顔にかかった布を取る。
そこには血の気を失った母親の姿があった。
「おかあさん、ねぇ、起きて?
一緒に帰ろう?
おかあさんっ!」
弟も泣きだす。
「もういい、帰ろう夜月…」
お父さんが俺の手を引く。
「やだ、やだ、やだよぉー!
おかぁさぁーん!!!!!」