月と太陽の恋愛関係


ふと蘇った記憶に拳が震えた。


自分を捨てた父親へ対する悲しみと怒り。



近くにある花瓶を手に取る。


そして、


“バリーン”

大きな音をたて、粉々に砕けた。



俺の胸に残ったのは爽快感ではなく、物を壊すことしか出来ない虚しさだった。


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