月と太陽の恋愛関係
そんなある日の事だった。
その日は高校の合格発表の日。
様々な人が合格発表の掲示板の前に群がっていた。
俺の番号は2906。
2904
2905
2906
あった…
驚きのあまり力が抜けてしまったのを今でも覚えている。
そして目に入ったのが夜月だった。
今と違って少し長めの髪。
どこからどう見ても女だった。
そして意外にも可愛い顔で、俺の心臓はドクン、と跳ねた。
遠くからでも分かる澄んだ瞳。
その奥に輝く何かが彼女の胸にしまわれている思いだということにその時は気付かなかった。
ただ、少し切ない瞳だった。