月と太陽の恋愛関係

ズザザザ、とグラウンドの土と何かがすれる音が聞こえた。


生徒の応援の声で聞こえない筈なのに、その音だけは聞こえた。


誰かが転んだのか、

夜月じゃねぇといいな、なんて思うけど、実際は夜月だといい、と思っている自分も居る。



「保健室、来ちまえばいいのによ……。」



そんな事を呟き、ベットにダイブする。

そのまま仰向けになり少し黒ずんでいる天井を見る。



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