月と太陽の恋愛関係
「そうですか…」
静かに言う嶋。
一体、隣のベットで寝ているのは誰なのか…
その答えは霧谷の言葉で分かった。
「きっと、彼女‥神崎の過去からではないでしょうか…」
「過去、ですか?」
「はい、中々表面には出しませんが…ね。」
「そうなんですか…」
過去?
表面?
全てが分からなかった。
アイツの過去…
俺は聞いた事がない。
俺に心配させたくないから?
夜月なりの優しさ。
それとも…
「さて、そろそろ体育祭の方に戻らなくては。」
「そうですね。」
そういって去って行く二人。
俺はゆっくりベットから起き上がり、隣のベットに近づく。
「スゥー…」
深呼吸を一つして、カーテンを開けた。