月と太陽の恋愛関係
俺はその子が真っ赤になって差し出したお弁当を両手で受け取る。


「ありがとう、お昼にいただくね。」


笑顔で言うとその子はまるで宝くじの一等が当たった時のような、信じられない、というような表情を浮かべた。

それから笑顔で、


「頑張って作ったんです。」

と言って走って校舎へと入っていった。



それを見ていた他の女の子達。

あの子が走って行った方向をポカーンと見て、しまった、というような表情になり、一斉にバックの中を漁り始めた。


そして一斉に、


「「これ、食べてくださいっ!」」

と、言って大量のお弁当を俺に差し出した。


俺はその一つ一つを笑顔で受け取る。


「キーンコーンカーンコーン」

丁度みんなのお弁当を受け取った時、チャイムが鳴った。


俺は、

「またね!」


と手を振り、校舎に入った。




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