月と太陽の恋愛関係

太陽

「あ、あの‥えっと…

ぼ、ぼぼぼぼ僕と…


付き合ってください!!」


太陽が傾きかけ、赤く染まる教室内。


小刻みに震え、

か細い、

俺の情けない声が虚しく響く。



男女、二人が向き合っている。

それもただの男、女じゃない。



王子と姫



周りが見ればこの光景をウットリと眺めるのだろうか?

いや、俺の場合、女子の視線が痛いかもな。



一人延々と考えを巡らせる。

だが、その考えを、目の前にいる姫、もとい、神崎夜月が息をスゥ、っと深く吸う音により、消えた。



「あぁ」


しばらくし、やっと口を開けば、あぁ、と小さく、気持ちも何も籠もってはいない返事。


でも俺はそれでも構わない。



これは…


この告白は、

コイツを利用する為にした告白なのだから…





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