月と太陽の恋愛関係
俺はわざと大きな音がたつように、ドアを思いっきり横にスライドさせた。


「ガラガラ」

教室に突然響いた音に男子全員が目を大きく開き、俺を見る。



その中でただ一人。


「おはよう。」

笑顔で挨拶をした奴がいた。

男子とは思えない高い声。


その可愛いらしい声に、俺はいつも嫉妬してしまう。


「おはよう。
二宮さん。」


俺はその気持ちをかき消すように、そいつを超える笑顔で言った。



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