魔法使いですが、何か?
ミッシェはキッと僕を
睨み付け、食いかかるように
荒く言った

「魔法は一番得意なのよ!
学校でも五本の指に入る
程なのよ!なのに…!」

唇を噛みしめて
地面にどさっと手をついた
目には涙がある

「なんでペーパーテストは
いつも20点代なのよぉ!」

学生としては
かなり重要な話だ
しかし、ペーパーテストが
20点代で学年ワースト3に
なる事はないだろう

「いくら何でも
ペーパーテストが
良く出来なくても…
そこまで成績が悪い事は
ないだろう?」

するとミッシェは
不気味に乾いた静かな
笑いをみせた

正直、ものすごく怖い

「フフッふ、フフフフ…
貴方、この20点が
百点満点に置いての
20点だとは、限らなくてよ

1000点満点の
20点なの…です…か、らぁ」
自分で言っていて悲しく
なったらしい
膝をついて涙をこぼしていた

僕は返す言葉が見つからない
只、彼女を見ている
事しか出来なかった…

『お前の成績なんて知るか』

しかしこれが僕の本音だ


頑張れぇ
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