魔法使いですが、何か?
僕のガラスのハートが
少し傷ついた所で
(キモいとか言うな)
裏切り者の声がした

「おぉーい!昴ぅ!!
死んでるかぁぁぁ!?」

どんな呼び掛けだぁぁぁ!!
自分の友達ながら
酷い事言うな!!マジで!

「こっちだ!
チキン野郎どもぉぉぉ!!」

負けじと僕も言い返した
…夜に騒がしい事をしてしまった
言い返した後に後悔が
すこしだけ心に残った

裏切り者改め、友達は
息を切らしながら
僕達の元へと駆けてきた

どうやら一人でここまで
来たらしく、他の三人の
足音は聞こえない

「…?他の奴らはどうした?」

「いやぁ…それが……」

どうにもはっきりしない
苦笑いで僕の顔色を伺う

確実に他の奴らは
僕を怒らせるような事をしたな


あのさ、と友達は口を開いた

「あいつら…
帰っちまった☆」



……………

………………………

……………………はぁぁ?!


あいつら、僕を無理矢理
連れてきておいて

帰っただと?

「ふざけんじゃねぇぇー!!」


また僕は不覚にも
叫んでしまったのであった
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