魔法使いですが、何か?
え、ええええええ
ちょっとまってくださいよ
奥さーーんっ(!?)
僕の腕の中にいる
ミッシェは「え、何がしたいのこいつ」と言いたげな眼差しで
僕を見ている
何がしたいのかって……
僕が聞きたいわっ!!!
「なぁミッシェ
僕は何をしているのだろう」
「いたいけない女子に
何の前触れもなく
公然猥褻をしているのよ」
「僕はそんな重大な罪を
犯してしまったのか!?」
ええええぇぇぇ?!
嘘だろオイっ!?
僕はそんな墜ちた人間じゃない
……筈だ!!!
僕はミッシェを抱き締めたまま
自己嫌悪に陥った
しかし、ついにミッシェも
痺れを切らしたようで
茶番にツッコミを入れた
「ねぇ、いつまでこの体勢で
いるつもり?
私だってなんとも思わない
わけじゃないんだから」
ギロリと睨まれて
僕は思わず身を引いてしまった
僕が戦慄に震えるなか
ミッシェはゴミを払うように
パンパンっと服を叩く
……そんなに、いやだったん
ですね……そうですよね……
しかも、なんとなく
眉が寄っていた…
嫌な上に怒ってらっしゃる!!
なんであんな行動をしたんだ
自分ーーーっ!?!