魔法使いですが、何か?
「あら?信じてないって顔ね」

思わず目を見開いてしまった
「何故分かった!?」
「わかるわよ!!
さっきから私の話
全然聞いてないでしょう?」

…バレてたらしい
ここは素直にいって
現実に戻してあげるのも
一種の優しさだろう

「はっきり言うけど
…魔法とか、頭大丈夫か?」

「……頭の固い人だわ」
ミシェリーゼはため息を
ついて頭に手やった

頭のイカれた人に言われたく
なかった……


「貴方、魔法の存在
聞いたことがないとでも
言うのですか?
お伽噺とかで知っているでしょう」

……そら、知ってるけど
所詮お伽噺だ
現実にある筈がない

信じろって言う方が無理だ

「それはこの世界の話でしょ
言ったじゃない
人間界とエリクシルって
エリクシルは私達の世界なの」
「エリクシル…?」

「そぅ、エリクシル
魔法が支配する世界
魔法の学校だってあるわ」

あぁ、さっき聞いたな
ミシェリーゼが名乗った時だ

ここまで説明されたけど
やはり魔法なんて…


なぁ?
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