大切な1ページ
12月13日


あっという間に月日は流れ遂に待ちわびていたその日がやってきた。





「ちょっとお腹が痛いかも」


「陣痛かもな、じゃ今、車回してくるからここで待っててな」


「分かった」



5歳の私には陣痛の意味などこの時は分かるはずもなく。。。



「さやか、お父さんとお母さんは今から病院に行ってくるからじぃちゃんばぁちゃんとおとなしくお留守番しててな」


『お父さんさやも行くー。妹に会えるんでしょ?』


「すぐに会える訳じゃないんだぞ、会うにはもうしばらくかかるんだ、妹に会える時に家に電話するからそれまで待ってなさい。」


『……はぁい』








こうして私はじぃちゃんばぁちゃんに預けられ留守番をすることになった。


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