吉原くん炎上す

その後、二人でしばらくアジア旅行記の話して、二人でどこの国に行きたいとかそんな話をしていた。

昼近くなると、吉原くんは私を昼食に誘った。

たまにこっちに出てくる時に行くところに連れて行ってくれた。


「本屋が近くにないからたまにこっちに出てくるんだ」


「それは大変だね。本がないと辛いでしょ?」


「うーん。以前ほどじゃないけどね。でも夜が暇だね」

駅前の通りを線路沿いに歩きながら話をした。

ひょいと裏路地に入る。

迷路のようなくねくねした細い路地。

吉原くんは勝手知ったる道なのですいすい歩いていく。

「ここだよ。本業は肉屋をやってるんだよ。食堂はついでにはじめたんだってさ」


すごい…。

入り口の雰囲気はちょっと古ぼけていて入るのが怖い感じ。

吉原くんお後に続いて店内に入る。

内装も汚れた感じ…。
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