吉原くん炎上す

でも、店のおばちゃんはすごい明るい。

吉本くんの顔を見ると「あー、またきたねー。いらっしゃい」と笑顔で迎えてくれた。


メニューは字だけだったので、吉本くんに任せた。

ハンバーグにした。

肉屋だし、肉だよね。

しばらくするとハンバーグランチがテーブルに届いた。

美味そう!しかもすごいでっかい。

私の驚いた顔を楽しげに吉原くんはみていた。


「びっくりしたでしょ。この店構えであり得ないくらいおいしいんだよ。ボリュームもすごいし、安いし」

得意げに言う吉原くんがおかしくて私は笑ってしまった。


「店構えは余計だよっ」

お店のおばちゃんが横から口を挟んだ。笑いながら。

吉原くんはちょっとバツの悪そうな顔した。

私はその様子が可笑しくてさらに噴出した。






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