吉原くん炎上す
「多分、悲しい気持ちになると思うし、周囲の目が辛いかもしれない」


「そうだよね」


「でもね。それがないと先には進めないと思うの。吉原くんだけじゃなくてお母さんも」

吉原くんは目を閉じて俯いた。

きっと、彼にだってわかっていたはずだ。

でも、傷つける事に臆病になっていた。

大切な人だから。

例え本人の為に必要な傷であっても痛い想いをさせたくないって。
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