吉原くん炎上す
4章:さよなら吉原くん

吉原くんに会って言いたい事があった。

でも、私が特急あづさに乗って会いに行ったきり会っていない。

この騒動がリアルな世界でも有名になりすぎて、吉原くんがいろいろ忙しくなってしまったせい。


私の知っていた昔の吉原くん。

暗い人。人との接触を拒んでいた吉原くん。

あの吉原くんはもういない。


それが寂しくもあり、嬉しくもあったんだ。

それを彼に伝えたかった。

そして、今、私が吉原くんをどう思っているかも。




ねぇ、吉原くんは私のこと、好き?
< 157 / 208 >

この作品をシェア

pagetop