吉原くん炎上す

そのメールを見てよかったと思うよりも、私は寂しくなってしまった。

吉原くんはあの地に留まってしまうんだなぁって。

仕方ないし、それがいいのはわかりきっている。

でもね。

なかなか、面倒なものだよね。


夏休みが終わらなければ私もずっと吉原くんとトマトを収穫したり、草むしりをしたり、一緒に本を読んだり、おしゃべりをしたりし続けられるのに。

まあ、そんな事ばかり考えてもしょうがない。


私は私の義務を果たしておかないといけない。
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