吉原くん炎上す
夕飯を食べて、お風呂に入るともう寝るだけ。
なぜならテレビもないから。
流石に電気はあるけど。
お風呂に入って私用の布団をお母さんが準備してくれてから間もなく、吉原くんが部屋のふすまをノックした。
「入ってもいい?」
ちょっと緊張しているのかな?
声が固い気がした。
「どーぞー」
と軽く返事をするとガラッとふすまを開けた。
ハーフパンツにTシャツ姿の吉原くんは右手に懐中電灯を持っていた。
「何それ?」
私が聞くと照れくさそうに言う。
「いや、あまり話しもできなかったからさ、外でちょっと話でもしない?」
聞くまでもないよ、ウェルカムだよ。