吉原くん炎上す

5月のゴールデンウィークに吉原君は子犬をどこからか拾ってきた。

正確な出所はわからない。

ただ、子猫と同じようにかわいらしい写真が掲載されており、素直にその子犬と出会えた事を喜ぶ趣旨の内容で日記は掲載されていた。


「よかった。これで僕が終わるための作業が継続できる。この可愛らしい子犬に感謝する」


そんな事を書いていた。


その先は猫と同じだ。

ただし、今回は1週間ではなかった。

3週間。

ゆっくりと時間を掛けながら少しずつ、少しずつ、吉原くんは子犬の生命のともし火を消していく。


その描写は子猫の時と同様に、直接的ではないものの、日記の内容と画像を合わせてみた時になんともいえないおぞましさを感じる、そういう形式で書かれていた。

血のりは一切見えない。

吉原くんの直接の説明もない。


それでも、明らかに彼が動物虐待を行っている事。

それで快楽、いや、少なくとも解放感を感じていることは確かだった。
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