吉原くん炎上す

そんな楽観的な考えの元に私は翌日、学校で吉原くんと話をしてみることを決めた。

普段、口も聞かない相手なのでどうコンタクトを取るかはだいぶ悩んだ。

いきなり、核心を突くをわけにもいかないし。

そんなわけで私は一限、二限の時間を利用してせっせこと手紙を書いた。

呼び出し用のメモ程度だけど、なんどもなんども考えては破り捨てた。


だって、ラブレターだと思われたら嫌だし。

趣旨をどう伝えるのかでだいぶ悩んだ。


結果、メモ完成。


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ちょっと確認したいことがあります。

放課後に時間をください。

そのまま席に残っていてください。

吉田麻美
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どこか人気のないところで話したいが、どこで話すとよいのかもわからない。

その辺は状況をみて決めよう。

誰もいなければ教室でもいいし。



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