吉原くん炎上す

午後の授業は全く身が入らなかった。

普段からそうだけど、より一掃磨きをかけて身が入らなかった。

吉原くんが気になってしまって。

彼がこっちをチラチラ見ているような気がした。


多分、見てないんだろうけど。

でも、彼があのメモをどう考えているのかが気になった。


そして、私は彼になんて言うべきなのだろう。

糾弾すべきなのだろうか、諭すべきなのだろうか。

それも考えないうちに直接対決しようとする私はかなり無謀だな、と思う。


しょうがない。何も解決策なんてないんだもん。

だから当たって砕けてみようと思う。

本当に砕けたら嫌だけどね。
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