吉原くん炎上す
さて、放課後になってしまった。
バラバラとみんな教室を出て行く。
真面目な部活の子たちはさっさと、帰宅部の子たちはだらだら。
私は仕方なく漫画を読んでいた。
吉原くんの様子をそっと盗み見ると、彼も本を読んでいる。
教室には目的もなく残っている人が何人かいる。
なんだかトランプしている人とおしゃべりをしている女子のグループ。
違和感だなぁ。吉原くん。
って思った瞬間にそっと左側からメモが差し出される。
それを受け取ると吉原くんがすくっと立ち上がり、カバンを持って教室からでていった。
彼が出て行った後に恐る恐る折りたたまれたメモを開く。