吉原くん炎上す

掲示板は順調に書き込み数を伸ばしていった。

そして、本家のブログにも書き込みが殺到している。


学校で見る吉原くんからどんな感情も読み取れなかった。

でも、メールでやり取りをしているかぎりは彼は満足そうだった。

「あれは作為的な気がする。吉田さんがきっと何かをしているんでしょう?」

彼は急激な自身のブログのアクセス増を不審に思っているようだった。


吉原くんに宣戦布告した私を疑うのは当たり前といえば当たり前のことだ。

でも、具体的に私が何をしているのかについてはわかっていないようだった。

単なる勘。

吉原くんは私を疑いながらも喜んでいる様子だった。

メールの文末にはこう結ばれていた。


「何の理由にせよ、僕のブログがみんなの目に届くようになってきた、ということはとても嬉しい事です」






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