吉原くん炎上す

「吉原くんはさ、いつこっちに戻ってくるの?」

「決めてない」

「あとさ、そっちってネット見れる?」

「携帯でなら見れる」

「そろそろ私さ、仕上げに入ろうと思うんだけど勝手にやっていい?」

「どうぞご自由に」

「吉原くんのブログ本体の更新が必要なんだ。パスワードとか教えてもらってもいい?」

仕上げ作業では吉原くんのブログ本体からの情報発信が必要なんだ。

「うん。どうぞ、好きにやっていい。後で携帯からメールするよ」

「ありがと」

「何する気?」

「内緒」

「ケチだな」

ちょっと砕けた口調。

そんな風に私に話しかけてくれたのがちょっとうれしい。

『吉原くんの救済作戦第二段』
これまでの行動もすべては吉原くんのため。
むしろ、ここからが本番なんだ。
< 94 / 208 >

この作品をシェア

pagetop