強がり♀×俺様♂
「俺さ、

初めて麻希見たのって、

入学式の日なんだ。

麻希はそのときも1人でいて、

誰も信用してませんって顔して、

俺みたいだなって思った。

そのときから、

一度でいいから関わりたいって思ってた。」

「潤…そんなこと思っててくれたんなら

話しかけてよ…」

「でも、俺には寄ってくる女とか

いっぱいいたし、

そのままじゃ麻希には近づけねぇなって、

ずっと思ってた…

そんなときに、

尚が、いきなり話しかけてきて、

サッカーやろう!って

焦ったよ…

でも、

やることに決めたんだ。

初めての練習から、

麻希が教室から練習のぞいてるの分かって、

でも、

嬉しそうな顔してるのは、

俺のシュートじゃなかった。

尚のシュートだったんだよな?」

「ん…ごめん…」

「それ分かったから、

余計、話しかけられなくて、

尚も斉藤可愛くね?

とか言ってくるし…

でもな、

俺は諦められなかった!

だから、

いつものように外を見てない

麻希を不思議に思って

教室に行ってみたんだ。

もしかしたらって期待もこめてな。」
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