愛はそこにありました。
箱をそっと開ける…




え…これ…




「友達とか彼女とかじゃ俺…納得出来ないんだ…家族に…俺の妻になってほしい」



そこにはダイヤの指輪と…
結婚指輪らしきシンプルな指輪…




アタシが欲しがってた家族を…アナタはくれると言うの?


「あの…えっと…いきなりは困る…弥門サンの事…何も知らないし…」


箱を閉じて

そっと返す



「俺の事?……そっか…じゃあ…付き合ってみてくれない?嫌だと思ったら別れてくれていいから…」


弥門が箱からダイヤの指輪を取り出し


「付き合ってくれるなら…手…出して?」


俯きながら


テーブルの上に出したアタシの右手に



指輪をはめた…




「早く…左手にもこっちの指輪はめたいな…」


笑顔で箱を振る弥門…






彼氏…できちゃった…
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