愛はそこにありました。

迷子のプリンセス

今、振り返ってみれば…

イケメンじゃなかったら

客だったら



なかなか痛いよね



週3くらいで
店が終わればプラチナに向かう


お金は払わなくていいと言う弥門…

なるべく傍にいたいのだそうだ


プラチナのスタッフ達も
最初は

「ゆあちゃん」

「ゆあ様」

だったのが



「姫」


に変わってた…




なんなら、アタシの好物

シャンパン&苺


プラチナのスペシャルメニューになってた(笑)



いつだか、弥門に
アタシの大好きな筋子の海苔巻きをリクエストしたら

「それだけは勘弁して」

苦笑いされちゃった(笑)

「俺の嫁なら毎日でも食べさせてあげるよ?」




ちょこちょこ、プロポーズをほのめかす…




何度来ても客のお姉様達の視線が痛い…



あの人達にも同じ事
言ってんじゃないの?


本気じゃないんでしょ?




アタシの中の小さな悪魔が拗ねだした…




アタシはまだ弥門に「好き」と言えないでいた…
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