愛はそこにありました。
優しい感触に
目を醒ます…
「…ひろ…「ただいま」」
また…
優しい感触…
何度も落ちてくるキス…
「んぁっ…」
「だめ…」
「ゆあ…好きだよ…」
アタシは…
アナタが…
好きなの?
消えてしまいそうな気持ちを抱えて
博斗サンに抱かれた
……………………………
噂はいろいろ聞こえてきていた
伽羅谷はヤリ捨てする男だとか…
店はほとんどよし君に任せてあちこちのキャバに通ってるとか…
なぜか辛くない…
ヤキモチも妬かない博斗サンに
不信感もない…
でも嫌いじゃないんだ
博斗サンがいるおかげで仕事は安定…
アタシには噂さえ聞こえなきゃ心地いい環境が整っていた
ピンポ〜ン
博斗サンかな…
でも時間早いよな…
ガチャ…
「あ…はじめまして…まきと申します」
綺麗な女の人…
「ゆあさん…ですよね…ゆあさんは…博斗の彼女ですか?」
そうですって
言えばいいのに…
頭の中が噂話でいっぱい
部屋を
飛び出した…