愛はそこにありました。

暗闇の天使

お腹も大きくなって

悪阻も胎動も凄かった


君は女の子でしょ？
暴れん坊すぎません？


性別はまだ聞いてなかったけど
女の子だって信じて疑わなかった


雅人ｻﾝとは一緒に暮らす事にした

心配の電話が多いんだもん（笑）



雅人ｻﾝがお腹をﾄﾝﾄﾝすると
赤ちゃんはﾄﾝﾄﾝした場所を蹴った

お返事してるみたい（笑）

君はお喋りｻﾝかな？





８月…

今日は暑い…

もう２日も前苦陣痛が続いてる…


ｱﾀｼの妹が
「姪」の為に様子を見にくる

ｱﾀｼが考えた赤ちゃんの名前の話で気を紛らす




「愛唯李 (ｱﾕﾘ)」


唯一、愛せる宝物…







「痛〜いっ！」

遂にきた！
間違いない！


時間を計る

病院に電話
雅人ｻﾝに電話

妹の車で病院へ…


病院について


即入院




もう

誰が腰さすってるかも

わかんない〜ｯｯ



なんとかして〜〜ｯｯ（泣）





分娩台にあがる


「いきんで〜っ」


いきむってどうすんのぉ？！


何回か力を入れては抜いて…

痛みと闘う…



「いきまないで！！」


は？

「あああっ！」


先生と助産婦ｻﾝが慌てる



ｱﾀｼの足の間を


紫の塊が飛んだ…






(いきんじゃだめな時に、いきんだ為…赤ちゃん飛び出しちゃったんだって(汗)ﾅｲｽｷｬｯﾁ！先生！)