愛はそこにありました。
「店終わったら連絡よこせ」


ぶっきらぼうに
紙に電話番号を書いて
渡された


なんてアナログな人だろう(笑)



店が終わり
店を出たら





…いた



偶然、通りかかったみたいに店の前にいた和樹サン


待ってたでしょ(笑)




「…行くぞ」



ガタイのいい後ろ姿についていった…




着いたのは小さなバー

和樹サンはマスターに頭を下げ、気まずそうに笑う…


「和樹が女連れてくるの初めてだな」

「そうっすか?言わないでくださいよ」



マスターと少し昔話をして

アタシをチラッと見た…


何よ…(汗)


「俺…背中に彫りもんあるけどいいか…?」


「…?…いいんじゃない?」


何がいいんだ?


時計を見て


静かに言った


「日にち変わったから…5月1日」

は?

「俺の女になれ…記念日は忘れんなよ」



あぁ…なんだろう…

この歯車が噛み合ったみたいな気持ち…




これがアタシの運命?
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