蛍が飛ぶ頃に
「いや、、、その、、」

「なに?」

と女の子はめんどくさそうに言った

「空が綺麗だから」

隆志は女の子を直視することが出来ず

下を向いたまま思ってもないことを口にした

「へー貴方ってこんな空がすきなんだぁ」

「うん、、実は、、ちょっと涙が、、」

隆志は観念してホントの事をつい口にしてしまった

「じゃ泣きなよ」

女の子は屈託のない笑顔で隆志に言った

「えっその、、」

隆志は心の中で何だこの子?

人前で泣けだって?

と思いながらも彼女の包み込むような笑顔に

母親の顔を思い出したのか涙がたまらなく

あふれてきた、

そして声を上げて泣き出してしまった。
< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

逃亡者

総文字数/0

その他0ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop