取扱説明書
やっぱここに来てから私変だよ。
「あっ嘘です嘘です!えっと8-4√3」
「危なかったー」と隣で呟いて満面の笑みでお礼を言ってきた。
「ありがとうね」
って、偽りではない本当の笑顔のように見えた。
…何考えてるんだろ私。
人の事信じちゃダメだよね。
裏切られるんだよ、どうせ。
コイツだって結局一緒なんだよ。
「これで貸し1だね。ちゃんと返すからね。」
コイツにされて嬉しい事なんて1つもない。
それに適当に言ってるだけだろうし。