取扱説明書
「後ろ向いてるから服きて」
その言葉で今の状態を思い出した。
カラダ見られたって事?
最悪…。
もう着る意識もなくらい頭がもうろうとしていたけどなんとかブラウスのボタンとスカートははけた。
「も、平気だから」
「ごめんね、もっと早く気付いてあげればよかったのに」
さっきまでお調子者だった奴がいきなり優しくなって私を宝石のように扱ってくれてる。
腰にそっと手を置かれた時さっきの事を思い出し振り払おうとも思った。
だけど、その手は温かく安心が出来た。
こんな汚いカラダに触れてくれた。
「私汚いから」