取扱説明書
「…矢吹です」
転校初日私の暗さにみんな唖然してるんじゃない?
先生に紹介されても黙ったままの私だったけど嫌々挨拶をした。
「じゃああそこに座って、」
席は窓側の前から3番目。
「よろしくね~」
これでも暗いオーラ出したのにすんなり話しかけられた。
「…」
普通にスルー。当たり前でしょ。
内心なにコイツって思ってんだろーな。
「どうかした?」
それでも止まることなく話しかけてくる君。
なんなの?