年下俺様王子LOVEキッス
「うん。分かった。じゃあ、ちょっと待って!」
かばんからペンを取り出して大翔くんの腕をつかむとキュッと書き出した。
「はい!」
笑顔でそう言って顔を上げる。
『・・・・・』
黙ったまましばし沈黙が続く。
あ、れ・・?
じぃっと大翔くんを見つめて表情を読む。
・・・・よ、読めない。
あたしなんかして・・・もしかして!
「ごめんっ!!あたし、勝手に腕に書いちゃって!しかも油性ペンなんかで・・・」
ああああ。なんてことしちゃったんだろう・・・。
最悪だ……。
肩をすくめてしゅんとしていると声がふってきた。
『別に、気にしてねぇから。でも・・・』
「でもって・・・ワッ」
グイッ
腕を引き寄せられて心臓が一瞬止まりそう。
カアア・・・
恥ずかしくて瞳をつぶっていると腕に変な感覚がする。
キュッキュッ・・・
これって……。