年下俺様王子LOVEキッス
「・・・ありがとう」
ボソッと呟いて口をつぐむ。
『何だよ』
「ううん、何でもない」
笑顔でそういうとまた他愛ない話をしながらバスに乗って降りた。
あーあ、着いちゃった…。
ぎゅっと拳に力を入れて視線を下に向ける。
足を止めていると大翔くんがそんなあたしに気付いた。
『どうした・・?』
そう聞く貴方はどうしてそんなに優しいの・・。
これじゃ、帰りたくなくなるんだよ、もっと___・・・。
「わ…たし」
わたしは・・・・・
『ん?』
まだ、貴方と。
「わたしは、大翔くんと、もっと…居たいです」
サアッ
風がわたし達を包むよう、通りぬける。