恋は甘く、ときにはほろ苦く…(完)




「だってお前の名前って、花のと一緒じゃん」




―トクンッ




「確か桜の種類にオオシマザクラってあるよな。ソメイヨシノの片親とされるほど、美しい花」




彼の言葉を思い出した。




『オオシマザクラが一番好き』




あのときは、私のことじゃないってわかっていても止められなかった。




< 102 / 281 >

この作品をシェア

pagetop